ILS(INTERNATIONAL LIFESAVING FEDERATION)

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2010 – ILS百周年を迎えて  2010.3.4

国際ライフセービング連盟(ILS)は、溺水事故防止のための努力を世界的に行う国際機関です。世界はたくさんの問題を抱えており、溺水はその防止が可能な最大のものです。科学者は毎年世界で100万人の人が溺水により死亡していると推測しています。

溺死者は、子供と若年男子に多く、その死亡者数は所得の低い国において多い。溺水による死亡率は、リスクにさらされている低適応集団において高い。(?) 溺水による死者数と水に関連する怪我は、世界のすべてのコミュニティにおいて存在します。世界における溺死者数と水に関連するけがに遭遇する被害者と直接の肉親の数は、毎年1000万人を超えると推測されます。

世界における溺水の問題は、どの政府や国、NGOにとっても大きすぎ、広範囲にわたって広がりすぎ、複雑すぎるのです。溺水事故防止は、この大きな人類の災難を減らすという情熱と技術を持った、国と地域とコミュニティの指導者による効果的な国際協力を必要としています。

国際ライフセービング連盟(ILS)は、溺水事故を減らすための協力を推進する国際連盟です。ILSのネットワークは、4大陸に渡り100以上の加盟国を擁し、地球の全人口の80%以上をカバーしています。ILSとILSの加盟国は、協力関係の構築、支援運動、戦略的介入のための教育の提供によって、溺水事故を減らそうとしています。

コスト効率の高いコミュニティへの教育を提供することで、日常生活やレジャー、自然災害における溺水事故を減らすことができます。サバイバルスイミングの普及は、すべての国において、水辺の事故を防ぐための予防策となるべきです。

ILSは1910年に設立されたFISと1993年に設立されたWLSの統合により設立されました。2010年は、ライフセービングの国際化における100年目の年となります。ILSはそれぞれの国のライフセービング組織を通じて、確固とした地位を築いています。ILSは、ライフセービングが盛んでない、溺水による高い死亡率を記録している地域において、その存在を確立しつつあります。コミュニティにおける、自立したライフセービングの指導能力を確立することが、効果的な溺水事故防止戦略となります。

ILSは、ILS加盟国と協力的なパートナー、コミュニティーにおいて関心を持った市民の助けを借ることで、効果的なプログラムに取り組むことができます。 我々は、ILS加盟国の見識と善意、そして会費の負担に対して感謝をしております。我々は、この迅速に取り組まなければいけない人道的努力への、協力的なパートナーの支援に感謝し歓迎します。我々は、溺水事故防止のためのこの動きに参加いただける、関心を持ったコミュニティーを歓迎します。


Dr. S. B Beerman BSc, MD, CCFP, FCFP
President
International Life Saving Federation
Date:
Monday, January 4, 2010